緻密にサイズを読み取る「バーニヤ目盛」
ノギスの「バーニヤ目盛」をご存じでしょうか。
ノギスは昔から、部品などの大きさを「細かく、正確に測る道具」として愛用されてきました。
ノギスに搭載されている「バーニヤ目盛」は、「0.1mm」や、「0.05mm」という細かい単位で読み取れる機能を持っています。
今回は、使い方が分かると便利な「バーニヤ目盛」についてご紹介します。
1. バーニヤ目盛の入っている場所
アナログ式のノギスをよく観察すると、「本尺」と「スライダー」の2か所に目盛が入っている事が分かります。
この「スライダー」に入っている目盛が、「バーニヤ目盛」です。
このノギスはスライダーの上側に「0.05mm」という刻印が入っています。
これはバーニヤ目盛の1目盛が、0.05mmである事を表しています。
2. 目盛の読み取り方
それでは測定値を読んでみましょう。
まずは「本尺の目盛」を、「バーニヤ目盛の0に最も近い目盛」で「粗読み」します。
この場合、本尺目盛の粗読みの値は「18mm」です。
続いて、「バーニヤ目盛」と「本尺目盛」が「ぴったり重なる位置の、バーニヤ目盛」を読み取ります。
※もし複数の位置で重なって見える場合は、「最も本尺目盛とぴったり重なっている」目盛を読み取ってください。
この場合、バーニヤ目盛の値は「0.4mm」です。
最後に、「本尺目盛」と「バーニヤ目盛」で読み取った値を足します。
この画像では、測定値は「18.4mm」となります。
【参考】デジタルノギス
バーニヤ目盛は便利な目盛ですが、細かい目盛を目視して、読み取りに慣れる必要があります。
そんな手間を解消してくれるのが「デジタルノギス」です。
液晶画面に数値を大きく表示する為、小さな目盛を注視する必要が無く、作業効率の向上に役立ちます。
デジタルノギスは本尺がホコリや鉄粉などで汚れていると、測定結果や表示に支障が出る恐れがあります。
汚れているときは、本尺を綺麗に拭いてからご使用ください。