パチン!と打って、真っ直ぐな線。「墨つぼ」ってどんな道具?
「墨出し」という言葉があります。
墨出しとは主に建築や工事などの現場で使われる言葉で、地面、壁、天井、もしくは材料などに基準となる線を引く作業の事を言います。
1本の線が仕上がりを決める、といっても過言ではない程「墨出し」は大切な作業。
今回は墨出し道具の一つ、「墨つぼ」をご紹介します。
●「真っ直ぐ長い線」を墨出しする時に便利
例えば建築などに使用する、5mくらいの長い木材があるとします。
その木材の端から端まで鉛筆で1本1本、真っ直ぐ長い線を引くというのは、とても大変な作業です。
そこで登場するのが、この「墨つぼ」と呼ばれる道具!
主に大工さんが木材などへ墨出しする時に使用します。
「墨つぼ」を使うと、長い線を一発で引くことができます!
どのように使うのかというと・・・
まずは、墨つぼのタンクに墨液を入れます。
※「建築用の墨液」を使用します。乾くと固まってしまう「書道用の墨汁」は、墨つぼには使用できません。
糸に十分、墨を含ませてから、「カルコ」と呼ばれる針の部分を引き出して・・・
糸を引き伸ばしていき、線を引きたい位置まで伸ばしたら、カルコの針を木材に挿します。
墨つぼの口を木材に当てて糸を押さえつけ、糸をピンと張ったら、もう片方の手で糸を持ち上げます。
あとは、糸を持ち上げた指を離して「パチン!」と弾くだけ。
この通り、真っ直ぐな線を引くことができました!
大きな材料に効率的に線を引くことができる為、「墨つぼ」は古来から建築の現場で欠かせない道具となっています。
例えばDIYで家具を制作する際、大きな木板に線を引く時に使用すると作業効率がアップするかもしれませんよ!
ぜひご参考ください。
【 墨つぼの製品情報は → コチラ から 】