見やすさの工夫。金属製スケールの「表面仕上げ」
上の画像は「直尺ステン」と「直尺シルバー」。
同じように見える金属製スケールでも、よく観察すると、
目盛がくっきり見えるものや、光の反射で見づらいと感じるものがある事に気付きます。
その秘密は「表面仕上げ」にあります。
今回は、曲尺や直尺の「表面仕上げ」について見ていきましょう。
1. シルバー
ステンレス生地の表面に艶消し加工を施したものです。
当社ではこれを「シルバー仕上げ」と呼びます。
光の反射を抑え、目盛が読み取りやすくなっています。
2. ステン
ステンレスの生地そのままで仕上げたものです。
当社ではこれを「ステン仕上げ」と呼びます。
シルバーと比べて表面仕上げの工程が少ない分、価格が低いのが特長ですが、光の反射が強く出ます。
3. ホワイト
焼付塗装を施して竿全体を白くし、目盛の黒とのコントラストを強めた「ホワイト仕上げ」です。
暗い現場でも目盛が見やすく、シルバー仕上げより更に目盛がくっきり際立ちます。
焼付塗装の上にハードコーティングを施している為、塗装が剥がれにくくなっています。
【参考】竿に沢のある曲尺のシルバー仕上げ
画像は「シルバー仕上げ」の「曲尺 角厚」です。
目盛の部分はシルバー仕上げを施してあり、竿の沢の部分はステンレスの地のままとなっています。
これは、目盛と竿中心部のコントラストを出すことで目盛を見やすくしています。
日常生活や現場作業で馴染みのある定規。
目盛が見やすいと、あらゆる作業の効率が上がります。
精密な目盛、その「読み取りやすさ」にも、様々な工夫が込められています。